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支援される側は、時々冷めている。

執筆者の写真: Chieko TsukamotoChieko Tsukamoto

「逆張り」


そんな言葉を初めて知った。はやりものや、人気者にたいして冷めてしまう、もしくは、あまのじゃくになってしまう、という現象だそう。


テレビでインタビューを受けている人の話によると、ずっと応援してきた「推し」が、メジャーデビューしたとたんに冷めてしまう、とか。


ちょっとしらべてみると(とても浅く、だが)もともとは、投資や証券用語にあるようです。


「相場のトレンド(流れ)に逆らった投資法のこと。相場環境や市場人気を読み、上げ相場の時に売り、相場環境が悪化し、人気がなく、値下がりしているときに買うこと。」

(日本証券業協会 ホームページより)


その流れで、、、

就活の時に、就職支援の担当者がとても親身になってくれるけど、

「仕事なんだな」と思うから、心を開けられない。

というようなインタビューがありました。


これ、怖いなあ、とおもいませんか?


わたしたち、地域医療連携室や、教育支援の現場で、話を聞くことは多く、

実質は「仕事」であることには違いないです。


お友達でもないし、親族でもなければ、親でも恋人でもない。

なんでこんなに必死に考えているのだろうと自分でもおかしくなる時もありますね。


だけれど。その瞬間は、そのひとにとってどうしたらいいか、について、専門職の専門知を駆使して、一生懸命、さぐり、支えようとしていることは事実です。


一緒にカラオケにいって笑ったり、

抱きしめてキスをしたり、

お金を払ってご飯をごちそうしたりしないけど、


その心の奥底にあるニーズを引き出したり、

必要な社会資源につないだり、しているのでs。

恋人でも親でも子でも、友達でもない人に。


面白い仕事だな、とつくづくおもいます。


そのひとをささえるためのすべての手立てと工夫。

それが「そのひと支援」であり、

受け入れてもらえるための努力も必要なんだなと本当に思います。


チェックリストやスクリーニングにでてこない、

本人も気づかないニーズにせまることって、相手をガラス張りにしてしまうから


そこで、本当にニーズにたどり着くのって、ともに発掘作業をしているようなものですね。


いろんな配慮や工夫が本当に必要なんだなと心して当たる必要があります。


そこには、感情より、「事象」を眺める客観性と冷静さも必要です。

「冷静と情熱のあいだ」。これは、恋愛の場面だけでもなさそう。



事象を見つめる。

このことについては、また別に書こうと思います。

 
 
 

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