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病院に訪れる、多数の老人ホーム紹介会社の方に思うその3

執筆者の写真: Chieko TsukamotoChieko Tsukamoto

さて、残念に思うポイント、2つ目は、


2) 絶対ありがちな想定質問の答えを準備していない

というポイントです。

商品を売りにきて、その商品についての特徴を理解していない、というのは

その人のキャラクターで乗り切るのは至難の業だと思います。

有名タレントが使っている化粧品が無条件に売れる、というほどに、

その営業の方が誰もが知っている、というわけではないでしょうし、商品の特性からも少し考えなくてはなりません。


この記事の一番初めにも書きました。

最近流行りの訪問看護を医療保険で入ることができる疾患を優先的にご入居いただき、24時間看護師在中を謳う施設。本当に増えています。

吸引が夜間も必要だったり、点滴も必要だったり。

もちろん、退院に向けて、ご家族との意思決定を行なった結果、

それさえクリアできる施設があればいいのにな、という丁寧な退院支援をしています。


その上で、「夜間吸引可能ですか?」

「点滴が必要ですけれど大丈夫ですか?」

などとお伺いしますと、

「大丈夫です!」とおっしゃるのが、

この24時間看護師在駐する、謳っている施設です。


そして、本当かなあ、と思って、

特定疾病でも、別表7疾病にも該当しないけれど、

単なる夜間吸引が必要という条件で入居できますか?と聞いてみたところ、

「持ちかえられる」のですが、

今までほぼ、「ダメでした」のお返事です。

こちらをご参照ください。


介護保険制度や障害福祉制度は本当に理解するには複雑な制度です。

それを理解するのは難しくても、その施設が「なぜ24時間ナースがいるのに、定額で済んでいるのか?」という疑問を持てないのか、と不思議に思ってしまいます。


それが間違っていて、退院まで突入、最後に大どんでん返し、となってしまわないように、皆様に、患者さんをご紹介するこちらの「紹介責任」を問われることのないように、

そして、何よりも、平穏に退院したい本人ご家族のお心を乱すことのないよう、この施設がどのような制度で動いているのか、他の施設と何が違ってナースがいるのか、リハビリがいるのか?など、関わることに関しては、想定質問として学んでいて欲しいものです。

余談ですが、そういった方は、次にはもう来られません。

「この間の方は?」→「退職しました」。冗談ではない、笑えない話です。

次は、残念な事例3つ目を話します。

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